普段はアナエロビックウォッシュドのフアンさんに、今年は特別にシュハリ専用トラディショナルウォッシュド

フアン カルロス氏

フアン・カルロスは、幼い頃から父親の援助を受けて、サンタ・バルバラにあるサン・ニコラス村の1/2ヘクタールのコーヒー農園から自分の農園を始めました。
コーヒーの収穫でお金を貯め、数年後、別の場所にもっと大きなコーヒー農場を購入することができました。ここで、同じく父親から農場を受け継いだ妻と出会い、こうして彼らは10ヘクタールのコーヒー農場を持つようになり、すべてのコーヒーは一般市場で売られるようになりました。
12年前、長男が心臓病を患い、検査の結果、開胸手術をしなければならないことが判明した。
そのため、手術費用を捻出するために農園をすべて売却しなければなりませんでしたが、おかげさまで息子は治療後回復しました。
そこで、フアン・カルロスさんは家族でゼロからのスタートを決意し、サンタ・バルバラの山の高台にとても安く売られている物件を見つけて2015年に購入し、翌年この町に引っ越して、子供たちと一緒にコーヒーを植えたのです。その最初のコーヒー農園はうまくいかず、寒さで植物が枯れてしまいました。
しかし、そのことや多くの経済的困難にもかかわらず、フアン・カルロスは決してあきらめず、3年前に再び農園を作り、今度はゲイシャコーヒーをはじめ、パカスやブルボンなどの品種をたくさん植えました。
スペシャルティコーヒーを生産している隣人のサポートと指導のおかげで、初めてスペシャルティコーヒー用のロットを2つほど用意することができたのです。
農園へのアクセスは最大の課題で、農園へのアクセス道路は非常に険しく、雨が降ると車では入れず、歩いて家までコーヒーを運んだり、農園の資材を背負ったりしなければならないのです。今後はウェットミルの設備を改善し、より良いコーヒー処理を行いたいと考えています。

トラディショナルウォッシュド

コーヒーは一日中収穫され、午後には水洗処理場へ運ばれます。そこでフアン・カルロスは、乾燥した未熟なチェリーを分離し、不純物を取り除くために、チェリーを大量の水が入ったコンクリートタンクに入れ、フローターを除去します。その後、水を抜き、チェリーを水のない状態で一晩（約16時間）タンクに放置します。その後、コーヒーの果肉を取り除き、今度は水を入れない状態でコンクリートタンクに戻し、さらに12時間、ドライ発酵プロセスを行います。粘液質がパーチメントから分離したら、コーヒーをたっぷりの水で3回洗浄します。最後に、ビニールハウス内のアフリカンベッドに置き、約12～15日間乾燥させます。

＜バイヤーコメント＞

今年は特別にシュハリ専用のトラディショナルウォッシュドに仕上げていただきました！グレインプロでアナエロビック発酵していたのを、今年は昔使用していたコンクリートタンクで伝統的な発酵を施してもらいました。乳酸系の酸質とアーモンドの甘さがでている素晴らしいロットに仕上がりました。