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Guatemala買い付け珍道中#6

Guatemala買い付け珍道中#6

Huehuetenangoの今(2)

今回は前回に引き続きウエウエテナンゴの現状についてのご紹介です。今年は、ウエウエテナンゴにも長く滞在したいと現地のエクスポーターにお願いしていたのですが、あまりずっといい顔をされていませんでした。なぜかと聞いても、言葉を濁す感じで。。。僕的には、そんなのあまり気にしないのですが、現地の方々が濁すのでよっぽどのことがあるのかと感じていました。たまたまアンティグアの生産者の農園に訪問した際に、そこの農園主の知り合いが1週間前にウエウエテナンゴで殺害されたと聞いてようやく事態を把握することができました。

そもそもウエウエテナンゴは、陸路でメキシコに麻薬を運ぶルートとして必ず通るエリアで、 非常に麻薬カルテル(*麻薬の製造・売買に関する活動を行う組織)からすると重要な拠点です。ここで登場してくるのが、メキシコの麻薬王エル・チャポです。彼は今現在アメリカの刑務所に終身刑で服役中なのですが、刑期を短くするため、自分の持っている麻薬組織の情報を警察に売っています。そこで売った情報が、エル・チャポと取引をしていたウエウエテナンゴの麻薬密売人です。彼が今現在ウエウエテナンゴにいるという情報を警察に渡したことで、彼に懸賞金がかけられ、見つけた人は大金を得れることになっています。そこで、彼と敵対する麻薬カルテルたちが、現在血眼になって探しており、メキシコ国境ルート付近を通る車に検問をかけているようです。拳銃を構えて一台一台、窓を下ろさせて顔を確認しています。これを拒否すると、もちろん彼らのことなので、何をするかは容易に想像ができます。これにより、行きたかった国境付近のコーヒー産地エリア(ラ・デモクラシア、サンアントニオウイスタ、ラリベルタッドetc)に行けなかったのが実情です。

今年は、麻薬の問題、労働力不足、アラビカ市場価格の高騰、生産コストの増大とたくさんの問題を抱えましたが、無事買い付けは終了しました。約34ロット買い付けていますので、たくさんの方々にグアテマラのコーヒーをご紹介できるかと思います。

次の回では、今年からシュハリで取り扱いホンジュラスについて

続きは#7へ

<新たに買い付けたロット>

 フランシスコ チェスピ - ハラパ - ゲイシャ - ウォッシュド